日本語の場合、キャンプ場でするのはキャンプで、勝手にそこら辺で寝るのは野宿、と使い分けていますよね。
でも英語の場合はどちらも「camping」……!
でも英語の場合はどちらも「camping」……!
メキシコ(Ensenada) 〜
<4日目>
昨日出会ったデンマーク人サイクリストのダディと一緒に楽しく走っていましたが……そろそろ頂上というところで日が落ちてしまいました。
今日はキャンプ(野宿)確定。
自転車を走らせながらキャンプできそうな場所を探していた時の事でした。
「オラ〜!」(スペイン語でハローの意)
という声が聞こえてきました。
声の方向を見てみると、丘の上から満面の笑顔のおじさんが挨拶をしてくれた模様。
こちらも「オラ〜!」と挨拶を返します。
すると、少し前を走っていたダディが、自転車を降りておじさんの所へ。
そしてなんと、スペイン語でそのおっちゃんとコミュニケーションをとりはじめました。
実は、ダディはスペイン語がペラペラだったのです。
後で聞いた所によると、アルゼンチンで1年ぐらい住んでいた事があるんだとか。
しばらくして、おっちゃんと話をしたダディがこちらに戻ってきました。
「トモ! おっちゃんの牧場でキャンプしてもいいってさ!」
ダディ、有能すぎる。
もし自分1人だったら、こんなにスムーズに交渉できなかっただろうなぁ。
キャンプをさせてくれた、親切なバンジョーさん。 |
少し走ると、おじさんの牧場が見えてきました。
めっちゃくちゃ広い!
おじさんの名前はバンジョーと言い、今は1人でここの牧場を経営しているんだとか。
「そこらへんにあるやつは自由に使っていいよ!」
との事。
テントを設営した後は、さっそく料理をして腹ごしらえ。
爆音で有名なMSRのドラゴンフライが2つ。つまり、超うるさい。 |
ご飯を食べたあとは、疲れていたので2人ともさっさと就寝。
そういえばこの旅行で初めて、いや……
生まれてはじめてキャンプ場以外でテントを使いました。
メキシコ(バンジョーさん家の牧場)
<5日目>
朝起きると、テントの中。
「あれ?……ここどこだっけ!?」
などと寝ぼけつつ、起床。
テントの外に出てみると、すでにダディは起きていました。
ダディ「トモ、牛乳好き?バンジョーさんがさっき聞いてきたからさ」
私「うん。牛乳は大好きだよ!」
そういえば、ここは牧場。つまり……
こういう事か!(笑)
採れたて牛乳……めちゃくちゃうまーーーい!!!!
机はやっぱり便利・便利。 |
昨日、放ったらかしにしておいた調理セットをお片づけし、
バンジョーさんに「グラシアス!(ありがとうの意)」とお礼を告げて、
今日も元気に出発です!
バンジョーさんの農場はちょうど山岳の頂上にあったようで、今日は最初からいきなり緩い下りが続きます。
自転車最高。
今日は下りメインという事もあって、距離も稼げる感じ。
いくつかの集落を通り抜けていきます。
ダディがちょっと自転車用のネジが欲しいというので、 自動車のメンテナンス工場へ行くも…… |
辺境すぎて?求めるサイズのネジは見つからなかった。 |
昼飯ターイム! |
メキシコならやっぱりタコスッス! |
延々と広がる畑を脇に見ながら進みます。 |
日が暮れてきたのでダディと相談し、今日もキャンプしようという事に。
でもここでいう、campingは「野宿」です。
そして手近な集落にガソリンスタンドを発見。
ここでなんとか寝させてくれないかなぁ〜!
自転車旅行者のオアシス? |
Webで他のサイクリストの情報を見る限りでは、ガソリンスタンドでの野宿は以下のような理由からかなりメジャーなんだそうです。
- 24時間営業しているところが多く、最低限の注意を怠らなければ比較的安全。(スタッフの目があるのでテントを荒らされにくい)
- トイレがある。雨が降っても屋根の下に避難できるかも。水や食料の補充も簡単。
- 自転車旅行者に慣れているスタッフが居る事も。親切に対応してくれる事が多い。
というわけで、ガソリンスタンドのスタッフと交渉(もちろんスペイン語の出来るダディが)し、無事にテントを設営するスペースを貸してもらえることになりました。
やったね!
こんな感じで、ガソスタの裏手のスペースを貸してもらいました。 |
子供も興味津々。 |
今日の晩飯はスパゲティ。 |
それにしても、寝床を確保できた時の安心感は異常。
徐々に自転車旅行っぽくなってきました!
(走行日:2013年3月12〜13日)